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“だめ”を愛する

基本、わたくしが愛するものは”だめ”なものばかり。
というか、”だめな部分”も含めてそれを愛したい気持ちがある。
完璧なものは便利だけど、手間をかける必要が無くて寂しい。
わたくしがベスパに惹かれたのもそういった意味合いが強いのかもしれない。

毎日跨って走って、動かなくなったら「しょうがねぇ奴だな」なんて言いながらスパナ片手に半日潰して自分で修理。
メチャクチャカッコイイ。誰が何と言おうとクソかっこいい。
たとえその姿を見たkawasaki乗りがわたくしに向かってツバを吐きかけて、そのまま時速80km/hで走り去っていっても。
汗まみれで真っ赤な相棒の面倒を見るわたくしはきっとカッコイイはずなんだ。
たとえその姿を見た小学生が「郵便局員~~!!」って指さしながら石を投げつけても。
手も顔も体も魂も、オイルと鉄にまみれたわたくしは誰よりもカッコイイはずなんだ。

わたくしが大好きなアーティストに”The pillows”と人たちが居る。
彼らは死ぬほどダサい。でも、同時に死ぬほどカッコイイ。
“ストレンジカメレオン”を初めて聞いたときは、涙目になりながら震えた。
「なんてカッケェ奴らが居るんだ」って。

自分が決めた道を歩くのはクソむずい。
多くの人は自分の中に”だめ”を見つけてしまうし、尚且つそれを愛せないからだ。
でもわたくしは人の中に、機械の中に、世にある”だめ”が愛おしくて仕方ない。
“本当にだめなもの”は、そもそも”だめ”目的で成されているからいけない。
人が人を苦しめたいと思うのは本当にだめだ。
人は愛さなければいけない。じゃないと生まれた意味が無い。生きる意味もない。ついでに死ぬ意味も無い。

キモい話になってくるが、わたくしはベスパを100パーセント機械だと思っていない。
98パーセントくらいは機械で、残り2パーセントは人々が積み重ねた歴史や想い。
じゃなきゃこんなに惹かれる意味が分からない。だってバイクならもっと高性能なものがたくさんあるし。
スロットルを開ける度、ギアを2速に入れる度、いつも思う。

「こいつはほんとにだめなやつだけど、でも…」
「いつかは…」

“空が飛べそう”って。
本気で思ってます。

Published in 日記 考えごと

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